三角テラスのある平家

敷地は、伊勢平野の一角ゆるやかな丘陵地に位置する。車一台が通れるほどの一本道を上ると、パッと開けた旧集落のまちなみに出会った。

初めてこの土地を見たとき、半屋外でのどかにたたずむ暮らしのシーンが浮かんだ。ヨーロッパならパティオ、日本なら縁側のような場所。どんなに小さくてもこの半屋外の場所を中心とする設計を目指そうと考えた。

コンパクトなLDK一体の「母屋」、伊勢湾に向かって広がる「三角テラス」、そして余白のスペース「離れ」、全体で30坪に満たない住まいの構成が決まった。余白スペースは、趣味の自転車格納場所や今の時代ではテレワークスペースとして暮らしの自由度を広げてくれます。

部屋のどこにいてもすぐに出られるテラス、この三角テラスが暮らしをアクティブで豊かに変えてくれます。

朝起きて、今日の空の色は何色かな~テラスでそのまま深呼吸する一日が始まりそうです。