この住宅は亀山の密集した住宅街に母屋に近接して建っています。南西にある3坪程の庭以外は敷地に余裕はありません。築15年の比較的新しい軽量鉄骨造のこの住宅で、ご夫婦は和室を加えて出来る限り広々とした中で生活を刷新したいと希望されました。
内部の細かく仕切られた壁をすべて撤去し、限られた面積の中で水回りを東へコンパクトにまとめています。構造ブレースを現わしながら南北に広いワンルームを確保できました。廊下側には透過性のあるパーティションや引戸を採用し、光や風の流れをスムーズにしています。
近接する母屋側へ小さく張出すように和室・勝手口を増築し2棟をテラスでつなぐことで、互いに行き来しやすくしました。和室の襖を開放すると、リビング・ダイニング・和室・テラスと視線が外まで通り広がりが感じれらます。
建物に囲まれた南の小さなテラスは、心地よい日向ぼっこ場所となっています。